サーキットで走行中の車を撮るに当たってコースと観戦エリアを仕切る金網というのものは非常に邪魔なものである。
先日スーパー耐久が行われた岡山国際サーキットも金網を超えないとうまいこと写真に収めることが難しいサーキットの一つである。*1そんなサーキットでの定石はF値をできるだけ小さく(写真的には”開放で撮る”)撮ることで金網を消すことである。
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しかし、俺は考えた。あえて定石を外して金網を残して撮るってどうよ。
#スーパー耐久 第6戦 #岡山国際サーキット
— Honda Racing (@HondaJP_Live) 2023年10月22日
Gr.1決勝
Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-Rは,ST-Qクラス1位でフィニッシュ🥇
Gr.2含め,今大会出場のST-Qクラスでトップの103周をマーク✨#S耐 #スーパー耐久#SuperTaikyu #岡山国際サーキット #HRC #HondaRacing #ホンダモースポ#S耐ワイガヤクラブ #共挑 pic.twitter.com/fWaHALBOPn
と考えてたらホンダレーシング公式がアップロードしている写真もまさにそんな感じで金網を写真の要素に取り入れていた。いやあんたはわざわざ金網越しから撮ることなくないとも同時に思ったのだが。
さて、この投稿を見てやっぱり”アリじゃん”と思った俺は実行に移す。狙いは西日が差し込む岡山国際サーキット1コーナー。これを出口側から迎える。逆光の構図である。ただ単に金網を残しても「金網を隠しきれなかった悲しい写真」という印象を与えるかもしれんということで更に味付けを加えるために逆光を狙うのである。いや正確には逆光というより少し斜めくらいから捉えるとちょうど金網が太陽光で光る部分が出てくるのでこいつを活かすということを考え抜きあっちこっち立ってみて理想に近いものを探してみる。
というわけで撮った写真がこちら。本当はもっとまるーく金網がボケてくれたほうが良かったかもしれない。そう思うとF10は絞り過ぎだな。F8くらいでも金網残ってくれるかな。
…などと考えるのが写真家なのである。超えられたり活かされたり金網サイドも大変なのである。