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やったぜ再演ありがとう再演 ~舞台版千と千尋の神隠しを観た~

開演直前にもかかわらず出演者が新型コロナウイルス(COVID‑19)に感染したということで公演中止になってから約1年。

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どういうわけか再演されることになった舞台版千と千尋の神隠しを見ることができた。キャスト的にもう再演は無理!この上演が最初で最後!みたいな売り込みをしていたし、橋本環奈と上白石萌音という年1で主演連ドラがあるような人たちがダブル主演*1ということで、まあその売り込みも嘘じゃないな。もう見られないなと諦めていた。が、しかし、なんかあっさり再演が決まった。おまけに来年ロンドンでも公演するらしい。

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一方橋本環奈は来年後半の朝ドラを担当するようで

この人休みあるんかな。。。

 

当然チケットは橋本環奈ファンクラブ「橋本純情内科」でも受付されるということで速攻で申し込みを行った。希望は3択まで出せるらしい。お盆はなく、平日は休めないので8/12の公演、19の公演、20の公演の3択を申し込み。

しかし申込画面の注意事項をうっかり失念していた。ここに書いてあるのは「3公演選択できるけどもし全部当選したら全部お金払ってね」というようなことである。てっきり公演ごとに入金できると思って3つ選んだ俺、血の気が引くのを感じた。1公演につき15000円のチケットである。2公演当たれば30000円、3公演なら45000円。1回だけ見れれば十分だよ~といろいろ探してみたが申し込みを修正するすべはなく、どうなるかは運に任されてしまったのである。まあそんな焦らなくても公式チケットリセールサービスがあるからそんなに心配してなかったが。

そんな心配も不要なくらいやはり人気の公演だったのか結局当選したのは8/19の回のみ。ほっと安心。

 

さて、公演当日。中に入って気がついたけど7:3くらいで女の人が多い。圧倒的女子率。まあ男ってあんまり観劇のイメージなかったなと。しかし周りを見渡すと3の男性陣もほとんど女性の付き添いでっていう感じが多い。そう、私みたいに単身で乗り込んでいる男性は圧倒的少数派だったのだ。いね~男いね~っと周りを見渡すとみんなが劇場内で売っている弁当を買っている。確かに5時開演だと夕飯の時間またぐかと列に納得したものの弁当購入には至っていない。というのも劇場に来るまでは近くの名古屋市科学館で時間を潰し劇場に入る直前に吉野家*2で昼飯を食べてしまったのでお腹がいっぱいだったからという理由である。しかし真っ暗になるのにみんな食べながら見るのかね?開演するまでに食べちゃうの?それとも途中にある30分の休憩中に食べちゃうのだろうか?そんなこんなで開演。

大体の内容は前回公演の録画映像を見ているので特にそれと大差ない。↑の記事でもその感想は述べているが改めて雑に書きならべるが感想を。もう1回上演されているし、ほぼ原作の映画通りの話なのでネタバレには一切配慮していない。

  • 序盤に森のトンネルに向かう際に千尋一家が乗っていた車はアウディであることが有名だが、なんと舞台版でもちゃんとそこが再現されているのである。
    双眼鏡で確認すると父役が持っているハンドルにあのエンブレムがあるのだ。俺はとても感動した。当然あの名台詞「この車は四駆だぞ!」も登場する。
  • もう一つ迷シーンというと湯婆婆が荒れ狂うカオナシに向かって「お客様とて許せぬ!」とまるでかめはめ波のような光線を出すシーンがあるがこちらも当然劇場で再現されている。見どころと言わんばかりに舞台の真ん中に湯婆婆がたち、奥にいるカオナシに向かって通称「お客様とて許せぬ砲」を討つという演出となっている。光線はライトで表現されている。
  • 湯婆婆も主人公千尋と同じくダブルキャストとなっており、映画で声優を務めた夏木マリ朴璐美となっている。今回は朴璐美版だった。*3個人的にはロラン*4エド*5に代表される少年の声って言うイメージを持っていたが、完全に湯婆婆*6だった。違和感がゼロ。こんな声をずっと出し続けられるもんだったんだな。
  • 配信版ではカメラで写した場所しか見られず、個々の役者がどういう表情しているのかわからないことが多かったが、劇場に行くとそこがよく見える。ちゃんと驚いたときは驚いた顔しているし、悲しいときは悲しい顔をしている。当たり前だが。
  • あとキャストで驚きだったのがおばたのお兄さんである。演じるのは「ハクサマ~*7」で思い出すあの蛙だ。他の主要キャストがダブルキャストという形で公演ごとに交代で出ているというのにおばたのお兄さんだけは1人だけずっと出ている。まあ1人ということで出番は控え目*8ではあるが、彼だけ中腰に構えてパペットを持って演技をしている。それだけでも大したもんだと思っていたらそのままカエル飛びをしつつ横っ飛びで50cm位ある段差のある舞台を飛び越えたのだ。運動神経がいいとはなんとなく知っていたが毎回あの横っ飛びで段差飛び越えていると思うとなかなかやばい事やっている。
    まあ彼で一番やばいのが地声ではなく、映画版の我修院達也のあの声をずっとものまねして演じているっていうところなんだが。
  • 映画を完全に再現している…と言っても明らかに人が演じるには無理があるようなキャラクターがいくつか出てくるのでは疑問に思っている人もいるだろう。まあそれがうまいことやっている。例えば釜爺*9のもとで働くススのなにかみたいなやつとかだろう。あれもうまいこと再現されていてちゃんと千尋の靴を運んでくれるし、服も持ってきてくれる。かわいい。
  • やはり舞台というと生で演じるということでアクシデントも起こるんだろう。今回私がみた回ではそれらしいと思われるシーンがあった。
    千尋が弱ったハク(龍の姿)に神様からもらった苦いアレ*10を食べさせるためにポケットからそれを取り出すんだが、取り出したときにそれがポーンと千尋(橋本環奈)のポケットから飛び出て舞台上ギリッギリのところに落ちたのだ。そんな飛ばすんかあなんて見てたら、千尋(橋本環奈)はそれを小走りで取りに行き、龍の姿のハクのもとに戻る。そしてお団子をお食べと言うセリフを発するんだが、「お、おだんごを」とセリフを噛んでしまった。
    ということで、あのシーンはハプニングではないかと革新した瞬間である。しかし舞台から落ちたらどうしていたんだろうか。
  • 全体的にはミュージカル調ではなくセリフ中心で回っていく感じである。確かに登場人物が音楽に乗せて歌い踊るような場面があるが主要キャストが歌うことはない
  • 千尋は完全にあの映画の千尋と一致するくらいの完成度がある。前述した通り喜怒哀楽の表情豊かだし、あの若干小指が立て肘を上に曲げて走るあの姿が舞台上でも再現されている。舞台を見ながら頭の中では映画のあのシーンだといちいちすり合わせたくなるくらいに再現度が高い。

感想としてはそんなところである。これ観てみたい!と思ってもチケットって買えるんでしょうか…?まあ来年も公演があるらしいので探してください。

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*1:ダブル主演だから抑えるスケジュールは半分!というわけでもなく日毎に交代交代で出ているようなので片方をここからここまで抑えてもう一方をここからここまで押さえればOKという話ではダメで、忙しそうな若手女優を同じ日程で確保しなければならないみたいだ。

*2:俺がいった吉野家と同じだ→おばたのお兄さん 写真集『バースデー』発売 on X: "幕間でみんなで吉野家トークして完全に吉野家のマイカスタマイズで食べたくなって 昼夜間1人でテイクアウトしに来ました。 今日は2公演♨️ 夜公演もこれで頑張れます🐸 #牛と生姜で腹満たし #吉野家 https://t.co/MT0HMsx4R5" / X

*3:たしか前回見た配信では夏木マリ版だった気がする

*4:∀ガンダム

*5:鋼の錬金術師

*6:つまり夏木マリのあの感じ

*7:CV 我修院達也

*8:と言ってもカオナシがその蛙を食べて言葉をはっきり話す以降は彼が演じていると言ってもいいんだが。。。

*9:まあこのキャラも人外のような造形だから気になる人もいるかもしれんが

*10:ニガダンゴ