
通常GRヤリスはフロントにエンジンを乗っけて4輪を駆動させるという車なのだが、今年のオートサロンに突如としてエンジンをミッドシップに移動させたコンセプトマシンが登場した。
その名を
GRヤリスMコンセプト
である。GRヤリスのミッドシップにエンジンを載せたかMid shipのMを取ってMコンセプト。意外とひねりのないネーミングである。
さて、今回はそんなGRヤリスMコンセプトが発表から半年以上経って我々の前で走る様になったので発表当初の写真と見比べてどのように進化しているのか(してたとしてもよくわからないが。)、どこが変わっていないのかを素人目で追っていこうと思う。
と、言っても当方オートサロン、オートサロンと同様のカスタムカーイベントのオートメッセに行けていないのではじめてこのMコンセプトを見ることができたのは3月のラリー三河湾である。
custard-pudding.hatenablog.com
確かオートサロンに展示してある車両とラリー三河湾でおいてあった車両に若干の仕様の誤差があったような気がする(少なくともオートサロンではスリックタイヤを履いていたような気がする。オートサロン→サーキット仕様/ラリー三河湾→ラリー仕様の差はあるかも)。そこを念頭に置いてまずは3月のラリー三河湾でのGRヤリスMコンセプトを見ていこう。

このようにTGRおなじみの偽装カラーに身を包んだGRヤリスMコンセプト。ボンネットにはでっかくMコンセプトの文字が刻まれている。
M、それはミッドシップのMである。(MORIZOの”M”も含んで…ない?)

全体はこんな感じ。リアハッチが開いている。

フェンダーはこのように明らかにフロントエンジンの通常のGRヤリスより飛び出ている。運動性能を向上させるためか、それともリアにスペースを確保するためなのか?まあ後者が大きいだろうな。

サイドに回るとより通常のGRヤリスから感じられない異質さを感じることができる。後ろ側にエンジンが乗っているということでリアタイヤの前から吸気する用の穴が開いている。

前タイヤと後ろタイヤの距離(ホイールベース)も通常のGRヤリスより伸びているとか。確かにリアを見るとホイールアーチよりも後ろ側にリアタイヤが来ているように見える。

この写真のほうがよりわかりやすいな。

リアフェンダーを後ろから。このように溶接増しの部分だろうか偽装カラーの上でも波々したあとがわかる。

このように後ろ側にエンジンとその給排気系がどしっと乗っていることがわかる。ミッドシップって言うけどこの位置だとリアタイヤの軸の上じゃない?と思ったり。

よくわからないけど色々載ってますわ。


アンチロールバーに5号車と書かれていてる。残り4台いるのかこいつ。
そして10月になり、S耐岡山にて再びGRヤリスMコンセプト登場。

水素マシンじゃなくても人だかりがすごい。注目度の高さがうかがえる。

まずはフロントから。まあ、フロントのフェンダーはそんな変わった気がしない。分かりづらいけどリアフェンダー周りは吸気部分になっているようで大きく穴が空いていた。

フロントには風抜けの穴が。
…エンジンなかったらなにがあるのフロント。(ラジエーターとか?)

レース前のグリッド上、さらに上がってはいたものの雨ということでリアは閉じたまま。ただ、ガラスの向こうに見えるものは明らかにラリー三河湾出でたものと違う。

ラリー三河湾のときはずーっとリアハッチ開けっ放しだったのでわからないがリアには「M CONCEPT」と言うバッチが付いている。
3月には中央に大きいマフラーのでっかいところ(←なんていうんだあれ)があって2本出しだったのが、でっかいところが何処かに行って1本だしにかわっている。あとバンパーが大幅に削られて下面が露出していることも大きい違いである。どうでもいいけどマツコデラックスも居る。
コペンもそうだったがマフラーが勃ってないちん◯んいやゾウさんの鼻のように下向いている。正直、これはダサい。
ただコペンの場合、どこかで聞いた話ではアイドリングストップ(AT)向けに風の侵入を防ぐためにあのような形になったとか。だとするとAT向けの仕様がなんでMTの我々まで喰らわないと行けないんだよと不満に思っていた時期もありました。(でも音がいいので最終的に変えなかった。)
エンジンとの距離が近くなるこの車でも直管ではなにか都合が悪い理由があるかもしれない。

同じようにアンチロールバーが下部に。奥にはギアボックス?

鋼材にGRエンブレムとここにもM CONCEPTの文字が刻まれている。

引きでみるとGRヤリスの幅広タイヤまるまる1個分フェンダーに押し出されている事がわかる。

ラリー三河湾のときはまだなだらかな線を保っていたリアフェンダーだったが、S耐で出てきたこいつはもはやカクッカクッとしっかりとフェンダーが張り出していることがわかる。張り出したフェンダーでマクドどころかピザが食えそうだ。

よく見るとエンブレム付近もこんなんだったけなと思ったり。意外と立体的な構造をしている。

走行時の様子。やっぱりマシマシになったリアフェンダーが目立つ。

比較用に同じときに走っていた普通のST-2参戦GRヤリスである。
で、走りとしてはBドラ予選で同時に走行する一番早いクラスであるST2クラスを抑えてトップタイム、レースでも全車を従えて大半を走行するなどかなりのポテンシャルがある様子。まあこれに関してはエンジンも新しいものらしいので同時に走行しているGRヤリスと比べていいものなのかはよくわからないが。
特徴的だったのがブレーキの様子。
GRヤリスMコンセプト、ブレーキング時にリアが軽くロックしてるような音してる。
— VRプリン隊 (@custard_pudding) 2025年10月25日
ブレーキングがしんどいっていう話があったけどやっぱりホイールベース短すぎてしんどいんだろうか
ブレーキを始めたであろうタイミングで「キュッ」と路面とタイヤがこすれる音がしておそらくリアが浮くのであろうか(エンジン後ろにあるのに?)。よく観察していたときのドライバーがモリゾウだったからそうだったのだろうか。まあいいんだけどやっぱり挙動はシビアのようで、
モリゾウ選手によると、このGRヤリスMコンセプトでは「神に祈る時間は、クルマとの会話の時間に変わりつつある」という。「今まで神に祈る時間っていうのは(コーナリング中に)何をしたらいいか分からない。変なことにならないでっ!!ていうことを祈っているから、神に祈っている時間と呼んでいます」「もう少し私自身の運転技能を磨かないと、このクルマは扱えないと思いますけど、そういう中でも(神に祈る時間が)クルマと会話ができる時間に変わりつつあるというのは、大きな変化だと思いますね」と語ってくれた。
”神に祈る時間”と言う概念が出てきた。もしかしたら彼らの中で以前から使っていた用語なのかもしれないが、表に出てきたのはGRヤリスMコンセプトの話題の中で初めてと思われる概念。そんなマシン、そして雨というコンディションの中でも特にスピンすることなく完走したということでまあかなり仕上がりはいいのかも。
当初、スーパー耐久第5戦オートポリスでデビュー予定だったが、コーナリングのバランスに問題があったためにデビューを見送った。モリゾウ選手によると、それは前後バランスにあり、コーナリング中にアクセルを踏んだ場合、リアから滑るのか、フロントから滑るのか、非常に分かりにくかったとのこと。
デビューは岡山以前から計画されていたが、操舵性と言う観点によってここまで後ろ倒しになったと。どこに行くのかわからないって恐ろしいマシンっすなあ…。
ここまでふむふむと読んでくれた人には申し訳ないけどもジャーナリストの世良耕太氏のツイートのほうが分かりやすいので多分こっちを見たほうがより分かりやすいと思う。
ミッドシップ4WDのGRヤリスMコンセプト。1月の東京オートサロン出展時と比べてみると、S耐岡山戦での実戦仕様はサブフレームがだいぶごつくなっているのがわかります。リヤフェンダーの形状も変わって(リヤタイヤがよりワイドになっている?)、よりワイド感が強調されています。 pic.twitter.com/YMq7K2U5G0
— 世良 耕太 (@serakota) 2025年10月26日