コロナ許さんその2 - #プリンはおやつに入りません

世の中は不条理だ

在宅勤務が定時で終わりまったりスマフォをいじってると19時すぎ、久しぶりに店内飲食が許可されている時間にいているのだから外で食べようと近くの松のやに向かう。

1台しかない券売機に俺よりわずかに早く入店した中年男性のもたつく券売機操作に苛立ちながら店内を眺めると出前館の服を着たスタッフ、持ち帰りを待っているような感じの親子、静かにとんかつを食す人でいっぱいである。何だ混んでるのかあと券売機でささみカツ1枚入りとんかつを発券。時は19時35分、店内飲食が許さる20時は近い。しかし心配はしていない。松のやであればすぐに料理が出てくるだろう。だから30分あれば十分だ。

そもそも松のやは店内飲食ができるかできないかは大きく違う。なぜならばご飯とお味噌汁がおかわり無料なのである。シンプルであるがこれが”お世辞にもそんなに美味しいとは言えないとんかつを提供する松のや”に通う理由である。

しかしここで悪雲がたちこめる。オーダー待ちが多い。食券に書かれている俺の番号はオーダー待ちを表示する画面の2ページめにあるではないか。おお…これ間に合うかなあと心配に。そして食器返却口を見るともうお盆を置くスペースがないくらいに詰まっていた。
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いや本当に詰まっているのはオーダーなんだろうが。店内にそんなに待つ人いなかったじゃんと思ってたら「ウーバーイーツ」と書かれた例のかばんを背負った人が提供口にやってきた。「お前か」と心のなかで叫んだが、まだオーダーは消えない。

19時45分を過ぎたあたりで「これ今提供されてもじっくりおかわりまで堪能できないのでは」と心配になってきたが未だに俺の食券に書かれている番号は2ページめのまま。

流石に店内飲食が優先されるよね…と心配してたらピンポーンと一気に9つもの番号が呼ばれる。へいへいと出てきたのは若い女性とその母であろうおばちゃんが。おそらく一家の食卓を松のやで賄ったのであろう大量のお弁当容器が見える。いやいやお前のせいかと間違った怒りをその親子に向ける。怒りを向けると言ってもその親子をなんやこいつとにらみつけるいや凝視する。間違っても睨んではないぞ。

更に不安になる。とうとうデットラインである20時の10分前を切った。ピンポーンと呼ばれて出てきたのはさっきの券売機でもたついてた中年男性だ。店員はその中年男性の出した食券をもぎりながら言う「店内飲食8時までとなっております。ご協力をお願いいたします。」お前それは酷じゃないか。ちなみにまだ俺は料理が来ていない。

そしてとうとう私が呼ばれる。時計を見ると19時52分。20時まであと8分。食券を渡してもぎりながら私に向けても「店内飲食8時までとなっております。ご協力をお願いいたします。」心のなかで「協力できるかwwwwwww」とツッコミを入れながらすぐに着席し、味噌汁をすする。

残された時間は8分というのに悠長にツイートしているのは「まあどうせ20時以降も大丈夫っしょ」と舐めていたからである。

19時35分に食券購入→19時52分やっと出来上がる
店員「店内飲食8時までとなっております。ご協力をお願いいたします。」
— ［プリン隊］ (@custard_pudding) 2021年6月17日

しかしいくら20時以降もいてても大丈夫だと言ってもおかわりご飯が撤収される可能性を考慮して一気にささみを書き込みなんとか20時までにご飯のおかわりに成功した。

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そっちがそう来るならこちらはこうしていただく19時59分 https://t.co/5iQAjS95ua pic.twitter.com/CLLemxLqC7
— ［プリン隊］ (@custard_pudding) 2021年6月17日

このようにこんもり盛ったのは20時以降に撤去される可能性を考慮した結果である。正直、もりすぎた。

そうして20時が過ぎた。緊急事態宣言による制限の時間帯になった。しかし、一番の目的であるご飯のおかわりを達成した私は悠々ととんかつを食す。だって料理来たの10分前だよ。

マイペースにもぐもぐしてたら店員が隣に来、

「店内飲食8時までになっております。ご協力願います。」

は？と言いたいのだが口の中にはとんかつが。店員は続ける。

「もしよろしければ弁当用の容器お渡しするのでお持ち帰りいただいても…」

は？？？？いや残りとんかつ2切れだよ食わせてくれよとかそこまでして20時に帰らせたかったら残り10分過ぎて提供する時点で言ってくれよとか言いたいところであるが口の中のとんかつが邪魔をして何も言えない。とりあえず何か答えておかないと行けないようだったので首を横に振り、持ち帰りを拒否する意思を示してみた。それを理解してくれたようで店員は「承知いたしましたッ！！」と元気よく厨房に帰っていた。いいんか。

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