日産ブースには今の規定よりも前のマシンがそのまま展示してある。
今年から2020年規定が始まり、現在レースに出ている車は新車になった。それに伴ってイベント広場に2017年から2019年まで使用されていた実車が置かれるようになった。
シャシンナンオタクに言わせればシャーシナンバーからこのときのこのマシンっていうのが断定をするんだろうけども、そこまで詳しくないので難しいことは置いておいて2017年から2019年まで走った車だと言うことで見ていこう。
カラーリングパターンは今の車両と同じである。前方が赤、そしてじわじわと黒部分が始まってリアが完全に黒になるパターン。
フロントの大きな穴が市販タイプのGT-Rと違うね。という特に深くもないコメントを残しておく。
ダイヤルがいっぱい。
このあたりはユーチューブで解説動画が上がっている。
ハンドルの作りは3メーカーそれぞれの(誤操作防止や操作のしやすさ等)思想が見えかくれしていて面白い。このあたりは開発ドライバーの進言で決まったりするのだろうか。
スイッチ1つでも
・押しボタンスイッチ(押している間ON/離してOFF?, 押してON/もう一度押してOFF?)
・トグルスイッチ(写真中には見えないがユーチューブ動画中に存在)
・誤操作防止のカバー
とあることがわかる。
そして中央のGT-Rエンブレム、譲れないところか。
リア周り。リアフェンダーの出っ張りと絞り込みはここを空気が走りますよ^^という事実を感じさせる。しかし、スポンサーロゴ隅に追いやりすぎじゃないか。
リアを上から。後ろはガラスやアクリルではないため見えない。
リアを下から。日産エンブレムが隠れるほど出っ張ってるスポイラー(?)
一体どれほど効果があるものなのか想像もできないが、リアウィングがあるために真っすぐ伸びているのみである。
テールランプの部分は市販車とほぼ同じ
でもフェンダーすごいでてる。
この位置にGT-Rエンブレムは外せない。
車両の下を通った空気が逃げる先のディフューザー。いや、これはリアタイヤあたりからくる空気を中央に集めているのか?まあよくわからん。このペラペラ一枚外れただけで走る車にとって大事なのである。カーボン製なのできっと値段も大事なんだろうけど。
リアウィングはおそらくGT500共通部品
こちらは見ての通りGT500スープラである。スープラなので20規定の車両規則なんだが、同じっぽい。
これが寝てるか起きてるかでぜんぜん違うのである。そういう世界。
外装を外す機構においても各社違う。
フリックボックス、GT500クラスで空力開発というとここと、
ラテラルダクトである。とりあえずいっぱいでてくるので覚えておこう。
とくに日産に置いてはこのラテラルダクトにあるフィンが多すぎる。2020年規定で「多いな」と思っていたが、ここに展示してあるやつもたいていだ。
この動画では車両と路面が擦れて発生する火花でその効能が可視化されている。サイドに有る空気が上に伸びている。その空気がフィンを押し付けて上に移動するときに卍ダウンフォース卍が発生するというのだろうか。
当然、押し付けるということは前から押されているのと同然なので、直線を走る性能は落ちる。このほかメーカは割とスッキリしているのに対してGT-Rはこの造形である。相当ダウンフォースを重視したマシンであろうと想像できる。
ミラーは小さい。
スポークがほっそい。ホイールもGT500において開発競争が激しい部品の1つである。軽量化と高剛性、これが求められる性能である。
タイヤもその1つ…であるが、どのメーカー、どのタイヤを見ても黒くて丸いものである。